KAF第5回総会を開催しました。
今回の総会は、昨年の東日本大震災を受け、
日本人として何ができるのかをテーマに
「寄り添う心、支える手
震災支援と日本復興へのアロマセラピー」と題して
素晴らしい講師の先生方に貴重なお話を伺うことが
できました。
まずは災害看護支援に力を注いでおられる黒田裕子先生。
実際に被災地の真っただ中で活動を続けて来られたからこそ
伝えることができるお話を伺いました。
「懐中電灯と笛を今持っておられる方はおられますか?」
「新聞紙2枚で出来ることは何だと思いますか?」
何に困り、何がその場にあるのか、それをどう使うのか、
それによって命の行方が決まるのですね。
支援する側の心づもりも
「大丈夫!きっとよくなります」
「頑張って!」
「お子さんの為にも元気になって!」
「みんな同じ」
「命が助かっただけでもよかった」
ふと、そんな言葉をかけてしまいがちですが、
これらの言葉が心を傷つけてしまいかねないということを
教えていただきました。
「よくわかる、というのはおごりでしかない、
寄り添う心とは、相手が思うことをわかろうとする自分が
今、ここにいるということ…」
「手と目と心で支える」
と何度も言われた先生の言葉が
心に響きました。
次の講演は、宮城県の災害支援看護師である八巻明美先生です。
先生ご自身も被災された中、300人を超える避難所で
看護師がたった一人。
市販薬のみで対応する限界に、人間の無力さを感じながら
それでも何かしなくては、何か出来るはずと
自問自答しながら支え続けた日々。
テレビ、メディアでは映されない真実を
お話し下さいました。
あまりの現実に、会場では息をのむ人、すすり泣く声も。
「実際、アロマトリートメントは無理、
でもカタチを変えたアロマは可能」。
支援する側は、自分の持っている技術・方法を届けるのでなく
何が求められているのかをまず第一に考えるべきなのですね。
KAFもまた、被災地での活動を続けてきました。
宮里副理事長は、阪神大震災で被災した経験を持ち、
今回の震災で、自分自身の心を置き去りにしたまま
人の支援に回っていたことに気付かされたと話します。
「あそこには私がいる…」
その一心で向かった被災地。
鎮魂の思いで、その経験を発表されました。
お昼には、恒例のラヴィングベビータッチデモンストレーション。
会場は、はやし理事のラヴィングに包まれ、立ち見も出るほど。
いつも人気のこのデモにより、
早速次回のアロマカフェ(LBT)のお申し込みがありました。
午後からは、日本の自然を守ることが日本の復興につながるというテーマで
嵯峨御流の辻井ミカ先生の景色生け実演と、
植林活動を行い、日本の森を守りながら、日本産精油を抽出して
日本のアロマを推奨する稲本正氏にご講演頂きました。
辻井ミカ先生の景色生けは、水盤の上に自然の景観を映し出します。
お話とともに、鮮やかな手さばきで
どんどん日本の森や野辺の花が出来上がっていきます。
上は針葉樹、中は落葉樹、下は古木と、
虚実をないまぜにしたこの生け花は、
人間の五感を生み出す原点だそうです。
広い会場にもかかわらず、漂う木々の香り、
とりわけ山椒のよい香りが広がりました。
稲本正先生は、ご自身の目と足で培われた自然の知識をもとに
飛騨高山の森で日本産精油を抽出、yuicaを立ち上げられました。
クロモジやニオイコブシ、アスナロ、ヒノキ、ミズメザクラ、山椒など、
どれも日本人になじみの香りです。
日本の自然についてのわかりやすく楽しいお話しは、
参加者の皆様からも、
「日本人はやはり日本で育つ植物に癒されるのだと実感した」
「自然の大切さを学び、多くのヒントを頂いた」との声を
多く頂きました。
小ビンに詰められた、遠い海外の香りだけでなく、
日本人として、日本の森を守り、日本の木々に癒される。
今後、日本のアロマは変わっていくことでしょう。
今回会場でもyuicaの精油販売コーナーを設け、
講演の後は稲本先生自ら説明して下さり、大賑わいでした。
KAF理事による分科会は、4つのグループに分かれて
行われました。
「アロマのアクティビティを考えてみよう
〜介護・育児・マタニティ分野で使える〜」大門理事長
「マインドフルネスとアロマ」竹林理事
「好きな色で選べるアロマセラピー」春田理事
「院内アロマセラピー研修を実施して〜2年間の取り組み」
村田理事と近畿中央病院栗山副看護部長
興味ある分野を少人数で身近にシェアしあえるため、
「有意義で楽しかった」
「時間が短く感じた」
「すぐに実践で活かせそう」と
今回もご好評を頂きました。
KAFならではのこの分科会、
今後も皆様に是非活用して頂きたいと思います。
今年も無事総会を開催できましたこと、
会場をお貸し下さった兵庫医大はもとより、
講師の先生方、
ご参加頂きました皆様、
お手伝い下さった会員ボランティアスタッフの皆様のお陰と、
この場をお借りしてお礼申し上げます。