宮城県気仙沼『復興屋台村気仙沼横丁』に、
アロマハンドマッサージボランティアに
行ってまいりました。


去年の東日本大震災後から、色々な方々にサポート頂き、
継続して東北に向かっていますが、
JR西日本あんしん社会財団より助成を頂いてのこの活動も、
3回目を迎えます。
今回は、東北の方々に手渡すアロマの冊子を作成し、
ボランティアがハンドマッサージを行うのみでなく、
地元の方々の間でも広がるようにとお土産に持参しました。
また、手作りのアロマハンドクリームを200個作成、
これには遠方の会員さんも自宅で50個程作成して
ご協力下さいました。
その他、クリスマスリースのプレゼントを送って下さった方もあり
それらをハンドマッサージと共に皆さんにお届けしました。
今回向かった、港町気仙沼を支えるひとつの顔に、
飲食店の賑わいがあります。
しかし、東日本大震災で約7割の飲食店は津波に流されました。
復興の第一歩としてその賑わいを取り戻すべく、
復興屋台村は昨年11月にオープンしたそうです。


地元の方、漁師さん、ボランティア、観光客が集まるこの横丁は
日々活気にあふれていますが、その分店主さん達のお疲れも
たまっているはず…
店主さんも、この横丁の運営を取り仕切る事務局の方も、
ご自身が被災して仮設住まいの方が多く、
ストレスフルな生活を「仮設あるある」と称して
冗談交じりに話して下さいましたが、
寒さや隣の物音など、心身を休めるにはとても過酷な状況です。
そんなお疲れを少しでも和らげることが出来たら…と
思うのですが、いつもながら東北に行って感じることは、
こちらが皆さんの優しさに力をもらうということです。
ボランティアの受け入れにも気を配っておられ、
皆さん仕入れや仕込みでお忙しい時間でも、
わざわざ予約を入れて受けに来て下さいます。
すぐそこまで津波に追われながら、必死に逃げた方、
家ごと何百メートルも流された方、
海で炎に囲まれた漁師さん、
どの方も九死に一生を得て、
今も余震やサイレンの音、家がきしむ音に
トラウマを抱えながら、
それでも笑顔で頑張っておられます。



ほんのひと時の関わりでも、
色々なお店から「ありがとねぇ」と
温かいお茶、ふかひれスープ、気仙沼で有名なクリームパン、
チヂミ、ホットミルク、あんフライ、みかん、りんごなど、
数えきれないくらいの差し入れを頂きました。
「お昼はどこで食べる?ここの店のこれは絶品だよ」
「帰りは足はあるの?車で送ってくよ」
と、本当に心を配って頂きました。
私達の気持ちが、肌に触れることで伝わっていたのなら、
こんなに嬉しいことはありません。
その気持ちに向き合って、必ず応えて下さるのが
東北の方なのだと感じます。


翌日は、鹿折地区の『復幸マルシェ』という別の仮設店舗での
ボランティアです。
すぐ近くには陸に上がったままの共徳丸が当時のまま
その姿を横たえていました。



ここでも、店主さん達はお忙しい中受けに来て下さいました。
「今ね、ハンドマッサージやってもらってるの、
気持ちいいからおいでよ〜」と
お誘いの電話をして下さる方もありました。


都市計画の研究をしている大阪の大学院生が
何カ月も泊まり込んで、ここで復興のお手伝いをしておられました。
よりよい街づくりに向け、店主さん達と話し合ったり、
小学生と街を廻って希望を聞いたり、
お店前の段差で転ぶ人が多い所にスロープを作ったり。
しかし、そのボランティアの目的は、
自主性を持ってもらうことだそうです。
何が彼の活動の原動力になっているのか伺うと、
「やはり地元の人が喜んで頼りにしてくれることかな…」と
話してくれました。


夜は屋台村に戻ってお店をはしごです。
お世話になった店をひとつでも多く回ろうと、
顔を出すと、皆さん喜んで受け入れて下さいました。
「マンボウの腸」「モーカの星」(サメの心臓)、

「天使の海老」、「ハーモニカ」(メカジキの背びれ)
「メカの目玉のたたき」など、

関西では食べられない貴重なものをいただきました。
韓国料理や焼き鳥も回りましたよ。
お店に行くと少しゆっくり話せたので、
お昼のハンドマッサージでは話せなかったことも、
心を開いて語って下さいました。

クリスマスイブは雪が積もり、
皆さんからまたまたクリスマスケーキのプレゼント。
サンタになりたくて行ったのに、
たくさんのサンタさんに心温まるプレゼントを頂きました。



今回もこの活動にたくさんの方にご協力頂きました。
心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
